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食材・食品や成分を選択する際の目安

サプリメントの葉酸を多く摂取すると害になる?


投稿日: tabemoe

葉酸は食べ物とサプリメントで性質が違うことが知られています。最近では厚生労働省の通知により妊活サプリメントのパッケージにはサプリメントの葉酸は1日に1mgを超えないように情報提供するよう推進されています。

もちろん、妊娠前からの葉酸の適切な摂取は二分脊椎症という、赤ちゃんの致命的な症状のリスクを劇的に低下するのに大変有用です。しかし、多くの葉酸を摂取することで弊害が報告されているようです。そこで、サプリメントの葉酸を摂取する弊害を調べてみました。



大量に摂取することによる弊害

1~10mgもの大量のサプリメントの葉酸を摂取すると、発熱や蕁麻疹、かゆみなどを引き起こすことがあるようです。また、葉酸と働く栄養素のビタミンB12の欠乏に気が付きにくくなる、亜鉛の吸収を抑制する可能性があるようです。

また、妊活サプリメントなどと紹介されているにもかかわらず妊娠30~34週の後期に1mgの葉酸サプリメントを摂取していると、子どもの喘息になるリスクが高かったことが報告されているようです。また、結論が出ていないようですが自閉症の発症リスクとも関係していることが疑われています。

なぜ、サプリメントの葉酸は弊害が出るの?

サプリメントの葉酸はホウレン草やクロレラ、ユーグレナなどに含まれる食べ物の葉酸と違い、サプリメントの葉酸はグルタミン酸が一つだけ結合している形をしています。どうやらこのグルタミン酸が一つだけ結合している形が問題のようで、人が持つ小腸から葉酸を吸収する機構を無視して肝臓で初めて代謝されることが原因のようです。

食べ物の葉酸は小腸から吸収されるときにグルタミン酸を一つにする作業と小腸で葉酸の形を変換する作業がおこなわれ肝臓まで運ばれます。

それに対してサプリメントの葉酸は肝臓に大量に運ばれてそこで葉酸の形を変換する作業がおこなわれます。しかし、サプリメントの葉酸を別の葉酸に変換するスピードが遅く、変換前にサプリメントの葉酸の形のまま肝臓から血液に流れ出してしまうようです。



結果として自然に存在しないサプリメントの葉酸が肝臓から血液に沢山流れ出すことで弊害が起こるとされています。

なお、食べ物に含まれる葉酸はサプリメントの葉酸と変換作業が違うので弊害は起きないとされています。

できるだけ葉酸を多く含む、ホウレン草やレバーなどの食べ物から摂取するようにしサプリメントの葉酸はあくまで補助に利用するのが良いと考えます。

参考資料

・胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品
 http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110526_1.pdf
・Is High Folic Acid Intake a Risk Factor for Autism?-A Review.
 http://www.mdpi.com/2076-3425/7/11/149


食べ物を選択する際の目安となりますように。

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